ピスコ
ピスコはペルーの叡智と歴史が生んだ伝統のお酒です。太陽の燦然と輝くペルー西海岸の肥沃な土壌で、ヨーロッパから持込まれた葡萄苗木の植樹が始まり、ワインやピスコの製造が開始されました。
元々、ピスコとはペルー西海岸の都市の名前で、そこにはカモメやアンデス・フラミンゴ、コンドルなどの多種多様な鳥が生息しており、ペルー先住民の言葉、ケチュア語で「小鳥」を意味する「ピスク(PISSCU)」に由来します。
また、同地域ではアンデス伝統のお酒チチャを貯蔵する素焼きの大がめ製造が盛んであったことから、やがて土製の大がめや陶器職人のことも、その生産地の名前と同様ピスコと呼ばれるようになりました。16世紀中頃にはワインやブランデーの貯蔵にも使用され、次第に容器の中身であるブランデー自体も「ピスコ」と呼ばれるようになりました。
ピスコにはいくつかの種類があります。「ピュア・ピスコ」はケブランタやモヤール等の無臭の葡萄が使われ、軽い口当たりです。「アロマティック・ピスコ」は香りの強いモスカテ、イタリア、アルビジャなどの葡萄が使用されます。「ピスコ・アコロラド」は異なる数種類の葡萄を使用し、非常に強い仕上がりです。「グリーン・マスト」は発酵完了前に蒸留させて造ります。「アロマ・ピスコ」は蒸留の段階でレモン、マンゴー、イチジクなどを加える繊細な果実風味のピスコです。
ピスコの製造方法は、収穫した葡萄を足で踏み潰し、搾り出した果汁を土製の素焼きの大がめに入れて14日間発酵させます。その後、伝統的な蒸留器を使用して蒸留させ、再びかめに戻して休ませた後、瓶詰めにします。平均アルコール度数42度の透明色で軽やかな香りと強い風味を持ったお酒です。 |